兵庫と大阪を地盤とする「関西スーパーマーケット」が開いた臨時の株主総会で阪急阪神百貨店などの運営会社との経営統合案が承認されたことをめぐり、関西スーパーを買収する意向だった首都圏の「オーケー」が賛否の集計に問題があったとして統合手続きの差し止めを求める仮処分を申請することがわかりました。
関西スーパーをめぐっては、ことし8月に経営統合の契約を結んだ阪急阪神百貨店などの運営会社「エイチ・ツー・オー リテイリング」と、関西への進出を目指し先に買収を提案していたとする「オーケー」との間で争奪戦となっていました。
関西スーパーは、10月29日の臨時の株主総会で「エイチ・ツー・オー」との経営統合案を諮り、承認に必要な出席した株主の3分の2をかろうじて上回る賛成で承認されましたが、これに対し「オーケー」が9日にも、統合に向けた手続きの差し止めを求める仮処分を神戸地方裁判所に申請することが分かりました。
オーケーによりますと、総会を中立的な立場で調べるため裁判所から選ばれた弁護士の報告書では「当初の集計では賛成が3分の2を下回っていたが、その後、白票を投じていたある株主の申し出で、その議決権を賛成として取り扱うと説明を受けた」と書かれているということです。
このためオーケーは、本来否決されるべきだったものが可決された疑いがあると指摘していて、関西スーパーをめぐる争奪戦は司法の場に持ち込まれる異例の展開になりそうです。
オーケー 関西スーパーの経営統合手続き差し止め 仮処分申請へ - NHK NEWS WEB
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