米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は先週ホワイトハウスを訪れた際に、FRB議長の職について聞き取りを受けたと、事情に詳しい関係者が明らかにした。バイデン大統領が次期FRB議長の人選を進める中で、パウエル現議長と共にブレイナード氏が真剣に検討されていることがうかがわれる。
次期議長候補として公に名前が浮上しているのはパウエル氏とブレナード氏のみ。パウエル氏の任期は来年2月に終了する。バイデン大統領は2日、迅速に決定を下すつもりだと 述べた。ブルームバーグ・ニュースは先に、ブレイナード氏が副議長職(銀行監督担当)の候補としても検討されていると報じた。
ホワイトハウスとFRBはいずれもコメントを控えた。
FRBは8日、クオールズ理事が12月最終週をもって退任することを明らかにした。これによりバイデン大統領が指名できるFRB高官の数が増えた。クオールズ氏は10月に副議長(銀行監督担当)としての任期を満了したが、理事としての任期は2032年1月までとなっていた。
さらに、クラリダFRB副議長の任期は来年1月末に終了するほか、同理事会では空席が一つある。
ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミストの大多数はバイデン大統領がパウエル氏を指名すると予想したが、ホワイトハウスは上院銀行委員会の複数のメンバーに、パウエル議長が再任されない可能性も指摘したと、事情に詳しい関係者2人が述べた。
ブレイナード氏との面談は、パウエル氏以外の議長を選んだ場合に連邦準備制度を政権の目標に沿わせるのに役立つかどうかを政権チームが検討している表れとも考えられる。
ブレイナード氏とパウエル氏は多くの点で協力しており金融政策についての見解も近いが、ブレイナード氏は大銀行に対し一段と厳しい姿勢を打ち出している。
14年にオバマ元大統領に指名されたブレイナード氏は現在、唯一の民主党のFRB高官。FRBでは金融安定の監視や決済についての取り組みを担当している。FRBは即時決済システムの開発やデジタル通貨についての検討を行っており、決済は新たな取り組みを進めている分野だ。
原題: Brainard Interviewed by Biden for Fed Chair as Search Heats Up(抜粋)
(第4、5段落と最終段落を追加して更新します)
ブレイナード氏、FRB議長職について大統領が面談ー関係者 - ブルームバーグ
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