17日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=114円95~97銭と前日17時時点と比べて69銭の円安・ドル高だった。8時30分すぎには一時114円97銭近辺と、2017年3月以来4年8カ月ぶり安値をつけた。16日発表の10月の米小売売上高などが良好な結果となり、米景気の先行きに対する期待感が高まった。対主要通貨でドル買いが進み、円相場を下押しした。
10月の米小売売上高は前月比1.7%増と市場予想(1.5%増)以上に伸び、米消費の底堅さを示した。10月の鉱工業生産指数も市場予想を上回った。ドルは円やユーロなど、幅広い通貨に対して買われた。
16日の米株式市場では主要3指数がそろって上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円が売られた面もあった。米長期金利が1.63%台に上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いも出た。
円は対ユーロでは横ばい圏で推移している。8時30分時点は1ユーロ=130円05~08銭と、同3銭の円安・ユーロ高だった。
ユーロは対ドルで下落している。8時30分時点は1ユーロ=1.1313~14ドルと、同0.0066ドルのユーロ安・ドル高だった。16日の海外市場では一時1.1309と20年7月以来、1年4カ月ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。良好な米経済指標を受け、対ユーロでもドル買いが優勢だった。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、欧州景気に先行き不透明感が広がっているのもユーロの重荷となった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
外為8時30分 円、下落し115円ちょうど近辺 一時4年8カ月ぶり安値 - 日本経済新聞
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