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Wednesday, November 10, 2021

米消費者物価指数、1990年以来の高い伸び-インフレ圧力強まる - ブルームバーグ

10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年比での伸びが1990年以来最大となった。新型コロナウイルス禍からの回復に伴う高インフレが明確に示された格好だ。賃金は大きく上昇しているものの、消費者物価の急伸が購買力を奪っている。 

キーポイント
  • 総合CPIは前月比0.9%上昇-前月は0.4%上昇
    • 4カ月ぶりの大きな伸び
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.6%上昇
    • 前年同月比では6.2%上昇
  • 変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.6%上昇-前月は0.2%上昇
    • 市場予想は0.4%上昇
    • 前年同月比では4.6%上昇-1991年以降で最大

  10月のCPIはエネルギーと住居費、食品、自動車の値上がりが特に反映された。これは、インフレが経済活動再開に関連した分野以外にも広がりつつあることを示唆している。

Price Pressures Run Hot

U.S. October headline inflation increased by the most since 1990 on annual basis

Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg survey

  サプライチェーンのボトルネックと労働力不足でコストが上昇する中、 底堅い需要を背景に企業は消費財とサービスの価格をじわじわと引き上げている。

  CPIの伸び加速は、高インフレが従来考えられていたよりも長く続くことを示唆しており、米金融当局には利上げ開始時期を当初の想定より早める、また先週発表した債券購入プログラムの縮小ペースを加速させるよう圧力がかかる可能性がある。

  また今回のCPI統計は、2兆ドル(約228兆円)近くに上る税制・支出計画の実現と来年行われる中間選挙における議会での過半数確保を目指すバイデン大統領と民主党にも、一段と厳しい政治的課題を突き付ける可能性がある。

  バイデン大統領は声明で、「インフレは米国民の懐に打撃を与えている。この傾向を反転させることが私の最優先課題だ」と言明。物価上昇の主因はエネルギー価格だとの認識を示し、政権としてエネルギーコストを低下させる方法を見いだすべく取り組んでいると説明した。

  CPI全体の約3分の1を占める住居費は前月比0.5%上昇と、4カ月ぶりの高い伸び。家賃と住宅価格の上昇が反映された。ホテル宿泊費も上昇した。

  新車価格は1.4%上昇。世界的な半導体不足で厳しい在庫状況が続き、コストも上昇している。中古車は2.5%値上がりした。

  また生活必需品も値上がりしている。食品は前年同月比5.3%上昇と、伸び率は2009年1月以来の大きさ。ガソリンは前月比6.1%上昇で、3月以来最大の伸び。

  ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン、アンドルー・ハスビー両氏はリポートで「エネルギー価格上昇とサプライチェーンのボトルネック悪化、家賃上昇の全てが消費者物価全体を大きく押し上げた」と分析した。

  10月のCPIは大半の項目で上昇したが、航空運賃は4カ月連続で低下し、衣料品は横ばいだった。

  別のデータによれば、インフレ調整後の実質平均時給は10月に前年同月比1.2%減少した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題: Inflation in U.S. Builds With Biggest Gain in Prices Since 1990(抜粋)

(統計の詳細やバイデン大統領の声明などを追加し、更新します)

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