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5日の米金融市場では株式が持ち直し、国債が下落した。8日の米雇用統計発表を控え、経済状況を見極めたいとのムードが広がった。
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大型ハイテク銘柄が主導する形で、S&P500種株価指数とナスダック100指数は上昇。投資家は米金融当局の次の一手についての手掛かりを求め、9月の雇用統計発表を待っている。米供給管理協会(ISM)非製造業 総合景況指数が予想を上回ったことで、当局は引き続き資産購入縮小の発表に向かう公算が大きい。S&P500種は100日移動平均線を再び上回り、相場調整懸念を和らげた。
S&P500種は前日比1.1%高の4345.72。ダウ工業株30種平均は311.75ドル(0.9%)高の34314.67ドル。ナスダック総合指数は1.3%上昇。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時54分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.53%。
バーンセン・グループの最高投資責任者、デービッド・バーンセン氏は、割高となったハイテク株に売りが主に集中してきたことに言及。「株式市場の一部はその他の領域よりも大幅に下落したが、主要株価指数の調整入りにはまだ遠い」と話した。
外国為替市場ではドル指数が4営業日ぶりに上昇。インフレの高止まりや米金融政策の先行きが警戒された。商品相場の上昇を受け、石油資源に関連する国の通貨は値上がりした。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.2%上昇。エネルギー価格高騰がインフレ懸念を呼んだことや、米国債利回りの上昇が背景にある。ドルは対円では0.5%高の1ドル=111円47銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1598ドル。
TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・アイサ氏は、「為替市場はようやく金利環境のシフトに追い付いた」とリポートで指摘した。
ニューヨーク原油先物相場は4営業日続伸。前日に記録した7年ぶり高値からさらに上げを拡大した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の 合意内容が意識された。
世界的に天然ガス危機への対応を余儀なくされる状況が続いているものの、OPECプラスは4日、供給量を月ごとに漸進的に増やす計画を維持することで合意した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.31ドル(1.7%)上昇の1バレル=78.93ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.30ドル上げて82.56ドル。
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに下落。米経済指標を受けて景気回復に対する楽観が強まり、米国債利回りが上昇。金利の付かない金の投資妙味が薄れた。またドル上昇も、金にはマイナスとなった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1オンス=1760.90ドルで終えた。
原題: Stocks Rebound, Treasuries Fall Ahead of Jobs Data: Markets Wrap、Dollar, Yields Rise as Traders Eye Inflation Risk: Inside G-10、 Oil Builds on Seven Year-High Amid Global Energy Shortages、Oil Builds on Seven Year-High Amid Global Energy Shortages、Gold Ends Three-Day Advance as Yields and Dollar Push Higher(抜粋)
(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
【米国市況】ハイテク買われ株反発、国債下落-雇用統計待ち - ブルームバーグ
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