街なかで赤い車体が目を引く、NTTドコモのシェア自転車が事業開始から10年を迎えた。直営エリアでの利用回数は、開始初年度の350倍に成長。スマホの運用ノウハウを積み重ねてきた携帯電話会社が、なぜ「自転車」で事業に挑み、どんな課題が見えているのか。
街で見かける機会も増えてきた「シェアリング自転車」。どうやって予約・解錠し、貸し出し拠点ごとの台数の偏りは、どう解消しているのでしょうか。今後の展開は。そんな疑問や課題を、ドコモのシェア自転車事業に密着して解き明かします。
高層ビルや商業施設が広がる、都心に程近い東京都江東区の豊洲駅前。周辺には、「docomo」のロゴ入り電動アシスト自転車がずらりと並ぶ一角があちこちにある。NTTドコモの子会社「ドコモ・バイクシェア」が運営する、ポートと呼ばれる自転車貸し出し拠点だ。
料金は30分165円、以降は30分ごとに110円。返却するポートは自由で、目的地での乗り捨てもOKだ。「コロナで減った利用者が戻ってきた。平日のビジネス利用に加え、休日の家族連れの利用も増えている」。地場企業などが運営主体になる形も含め、全国35地域で約1万6千台を走らせる、バイクシェア社の武岡雅則社長(48)は手応えを口にする。
形は自転車、でも中身は…
一見、畑違いに見える「ドコモ」の「自転車」。両者を結ぶのは、ネットにつながった「動く通信端末」である点だ。
移動しても所在場所や利用状…
「シェア自転車」仕掛けたドコモ 畑違いどころか随所に「らしさ」 - 朝日新聞デジタル
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