「多様性」が争点の一つとして注目されている、今回の総選挙。IT企業サイボウズ社長の青野慶久さんは、多様性を掲げる「ヤシノミ作戦」と名付けた落選運動を行っている。選択的夫婦別姓や同性婚を認めない政治家たちを落とそうという呼びかけだ。落選運動は、選挙に行かない、選べない、という空気を変えるものになる、とも語る青野さん。運動の狙いを聞いた。
ヤシの実のように落としたい
――落選運動とはどんな活動なのですか。
「当選させたい候補者に投票するのではなく、当選させてはいけない候補者以外に投票しよう、と呼びかける運動です。ヤシの実を落とすように落とそうと『ヤシノミ作戦』と名付けました」
「ホームページには『夫婦同姓も素晴らしい。夫婦別姓も素晴らしい。異性婚も素晴らしい。同性婚も素晴らしい。ダメなのは、その選択肢を用意しようとしない政治家です』と書いています。つまり、社会の多様性を認めようとしない、進めようとしない政治家を減らそう、落とそう、ということです。与野党の政治家247人(26日現在)を落選候補としてリストアップしました」
総選挙が迫るなか、いま私たちが考えるべきことは何か。有権者として何を問われているのか。寄稿やインタビューを通して考える連載です。落選運動を「国民が参加できる新しい民主主義の形」という青野さん。一方で、落選運動に向いていないテーマもあると言います。記事後半で解説します。
――運動をはじめたきっかけは何ですか。
「私は結婚したときに妻の姓…
夫婦別姓に反対する候補は…サイボウズ社長が「落選運動」始めた理由 [2021衆院選] - 朝日新聞デジタル
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