【NQNニューヨーク=岩本貴子】(米東部時間11時10分、コード@MRNA/U、@PFE/U)2日の米株式市場でバイオ製薬のモデルナが続伸している。前週末比3.4%高の365.60ドルを付け、上場来高値を更新した。「モデルナと製薬のファイザーは欧州連合(EU)向けの供給契約で、新型コロナウイルスのワクチン価格を引き上げた」と伝え、収益拡大を見込む買いを集めた。ただ、買い一巡後は利益確定の売りに押され、下落に転じている。ファイザーは一時、2.5%高となった。
フィナンシャル・タイムズ(FT)が1日に報じた。モデルナはワクチンの価格を最初の供給時の22.60ユーロから25.50ユーロ、ファイザーは従来の15.50ユーロから19.50ユーロにそれぞれ引き上げたという。両社のワクチンは同じ遺伝情報物質を使ったもので、9割を超える有効性を示している。
新型コロナのワクチンの普及は製薬会社の収益を押し上げている。ファイザーは、新型コロナワクチンの2021年12月期通期の売上高予想を335億ドルと5月時点の従来予想(260億ドル)から上方修正した。イスラエルがワクチンを2回接種した60歳以上の市民に3回目の接種(ブースター接種)を始めるなどワクチン需要は一段と高まるとみられている。
<米国>モデルナが続伸 「EU向けワクチン価格引き上げ」と伝わる - 日本経済新聞
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