28日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前日比388円56銭(1.39%)安の2万7581円66銭で終えた。下げ幅は500円を超える場面があった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が強い。前日の中国や米国の株式相場が下落した流れを受け、リスク回避姿勢が強まった。値がさのグロース(成長)株に売りが目立ち、相場を下押しした。
五輪開催中の東京都で27日に過去最多となる2848人のコロナ新規感染者数が確認された。神奈川、埼玉、千葉の3県も緊急事態宣言の要請を検討するとも伝わり、経済活動の正常化が遠のくとの懸念が出ている。
中国当局がネット企業への統制を強化していることをきっかけに、前日までに上海総合指数などが大幅安となった。きょうも上海総合指数は軟調に推移しており、投資家心理を悪化させた。中国との関わりが強い銘柄には売りが目立った。ソフトバンクグループ(SBG)は大幅安で年初来安値を連日で更新した。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比163.47ポイント(0.94%)安の1万7256.96だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、18.39ポイント(0.95%)安の1919.65で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2055億円。売買高は10億3788万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1679と、全体の8割弱を占めた。値上がりは422、変わらずは89銘柄だった。
ファストリも年初来安値を付けた。東エレク、レーザーテクが安かった。日電産も大幅安だった。一方、三菱自は大幅高。日清粉Gも高かった。日本製鉄、JFEが堅調だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
東証大引け 反落 グロース株売り、コロナ感染拡大に警戒 - 日本経済新聞
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