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Monday, June 14, 2021

円安進行で輸出関連に追い風(先読み株式相場) - 日本経済新聞

15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸も、上値は限定的となりそうだ。前日の米株式市場で主要な株価指数はまちまちで、日本株の明確な方向感は出にくい。ただ、円安などを背景に夜間取引で日経平均先物が上昇しているため、買いが先行する公算が大きい。半面、週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、積極的に上値を追う動きは出にくいだろう。2万9250円程度が上値のメドとなりそうだ。

14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前週末比85ドル安の3万4393ドルだった。FOMCを控え、これまで上昇基調にあった消費関連株や景気敏感株に持ち高調整の売りが出た。一方、ナスダック総合株価指数は1カ月半ぶりに過去最高値を更新した。米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇しており、ハイテク株のウエートが高い日経平均の押し上げ要因となるだろう。

日本時間15日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月物は、前日の清算値より100円高い2万9240円で取引を終えた。

外国為替市場では1ドル=110円台まで円安・ドル高が進んだ。米長期金利の上昇で日米金利差の拡大が意識された。心理的な節目となる1万円の大台が迫るトヨタなど輸出関連株には追い風となりそうだ。

個別ではパーク24に注目だ。前日の取引終了後に今期(2021年10月期)の連結最終損益が95億円の赤字(前期は466億円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想(50億円の黒字)から一転して赤字転落となる。QUICKコンセンサス(5月18日、7社、49億円の黒字)から下振れしており、嫌気した売りが先行しそうだ。

15日は米国で5月の米小売売上高が発表される。米個人消費の動向を見極める上で注目する市場関係者は多い。6月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数や6月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数などの発表も予定される。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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