【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する楽観的な見方が広がる中、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比214.59ドル高の3万6799.65ドルと、2日連続で終値ベースの史上最高値を更新して終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は210.08ポイント安の1万5622.72で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億0511万株増の9億9841万株。
オミクロン株をめぐっては、世界的な感染拡大が懸念されているが、重症化リスクが他の変異株よりも低いとの報告が出ており、投資家の過度の警戒感は和らいでいる。経済への悪影響は限られるとの見方から景気敏感株を中心に活発な買いが入り、ダウは終日堅調に推移した。
米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は58.7と、前月の水準と市場予想(ロイター通信調べ)を下回ったが、相場には響かなかった。
市場では「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や雇用統計を見て行く展開だろうが、コロナを理由とした死者も多く出ており、悲観的な見方から売りが出る局面もあるのではないか」(日系証券)との指摘が聞かれた。
長期金利上昇が金融株の支援要因となったものの、金利上昇局面で売られやすいハイテク株は総じて軟調だった。エネルギー、金融、資本財、素材が特に堅調。ヘルスケア、ITは軟調な値動きを示した。
個別銘柄では、キャタピラーが5.4%高。JPモルガン・チェースが3.8%高。アメリカン・エキスプレスが3.2%高。ゴールドマン・サックス・グループが3.1%高。ボーイングが2.8%高。化学大手ダウが2.7%高。トラベラーズが2.1%高。石油大手シェブロンは1.8%高。
一方、セールスフォースドットコムは2.8%安。シスコシステムズは2.5%安。(了)
〔米株式〕NYダウ、2日連続最高値=オミクロン影響を楽観(4日) 差替 - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス
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