6日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に伴い、投資家心理が後退したことで、相対的な安全資産とされる円を買う動きが広がり、1ドル=113円前後に軟化している。午前9時現在、113円03~04銭と前週末(午後5時、113円37~38銭)比34銭のドル安・円高。 前週末3日の海外市場では、米国時間発表の11月の米雇用統計に反応し、瞬間的に113円近辺を付けたが、すぐさま反発に転じて113円60銭台まで上昇。非農業部門の雇用者数が前月比21万人増と市場予想の55万人増(ロイター調べ)を大きく下回った半面、失業率は改善するなど強弱まちまちの内容を受けて一時的に振幅が大きくなった。その後は、世界各地でのオミクロン株の感染例の確認をきっかけに、米株式相場が下落するとともに債券の安全資産需要も高まったことで、長期金利が低下。ドルもじり安基調となり、112円50銭近辺を付ける場面もあった。 6日朝方の東京市場はドル売り・円買いの動きがやや一服し、113円近辺に値を戻し取引されている。もっとも、オミクロン株をめぐって、既存ワクチンの有効性や重症化リスクなどのデータが依然としてそろっていない状況だ。きょうの東京時間は主な手掛かり材料が少ないだけに、市場からは「オミクロン株の実態解明につながる報道を待ちながら、レンジ相場を形成することになりそうだ」(国内銀大手)との声が聞かれた。 ユーロは対円で下落、対ドルは堅調。午前9時現在、1ユーロ=127円76~77銭(前週末午後5時、128円03~03銭)、対ドルでは1.1304~1304ドル(同1.1292~1293ドル)。
〔東京外為〕ドル、113円前後=投資家心理の後退で軟調に(6日午前9時)(時事通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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