[東京 16日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が想定されている。前日の米国株式市場がほぼ横ばいとなる中、米長期金利の上昇を受けて、このところ堅調展開が続いたハイテク株を中心に利益確定売りが先行しそうだ。積極的な買い材料に欠ける中、ハイテク株の利益確定売りは日経平均の重しとなるとみられている。
日経平均の予想レンジは2万9500円─2万9800円。
15日の米国株式市場はわずかに反落して終了。米債市場で米10年債利回りが上昇する中、テクノロジー株への買い意欲が後退した。一方、貨物機需要増加の兆しからボーイング株は5%超高。金利上昇の恩恵を受ける銀行株も買われた。
現在のドル/円は114.10円付近と前日午後3時時点の113.82円付近に比べて円安水準での推移。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万9720円と前日の現物終値より小幅安となっている。米10年債利回りが一時1.63%と10月27日以来の水準まで上昇した流れを受け、東京株式市場ではハイテク株を中心とした利益確定売りの動きがみられそうだ。
市場では「半導体関連・ハイテク関連をはじめとする日本株の主力株は、先月下旬からしっかりとなったため米長期金利の上昇を受け反動は出やすいだろう。ただ、企業決算は一巡し、増益基調に変わりはない。下値も堅いとみている」(運用会社)との声が聞かれる。
きょうの主なスケジュールでは、米国で週間レッドブック大規模小売店売上高、10月小売売上高(商務省)、10月鉱工業生産(FRB)の発表を控えている。インフレが個人消費に与える影響が懸念されているだけに、これらを控えた様子見ムードも強くなりそうだ。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29776.80 30795.78 26954.81
+166.83 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 29720(円建て)
今日の株式見通し=弱含み、米金利上昇で利益確定売りに - ロイター (Reuters Japan)
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