国土交通省は19日、昨年末から停止している観光支援策「Go To トラベル」の再開に向けた見直し策を発表した。旅行代金の割引上限額を1万4000円から1万円に引き下げ、ワクチン接種証明や検査の陰性証明の提示を条件とすることが柱となる。感染状況を見極め、来年1月下旬以降の再開を見込む。
新たなトラベル事業は、1人1泊あたりの旅行代金の割引率を従来の35%(上限1万4000円)から30%(同1万円)に引き下げる。宿泊代のみの場合は上限を7000円とする。上限を下げ、中小の宿泊事業者にも恩恵が及ぶよう配慮した。
旅行先の飲食店や土産物店で使える「地域共通クーポン」は、平日3000円、休日1000円を支給する。従来は旅行代金の15%相当額だったが、定額に切り替えた。平日に多く配分し、休日に集中しがちな旅行の平日への分散を促す。
割引、クーポンともに、旅行需要が高まるゴールデンウィークはいったん停止する。その後1万円の上限額を8000円に引き下げ、夏場の繁忙期前には事業を終える。
新型コロナウイルスの感染拡大防止との両立へ、ワクチン証明などの活用で行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」の仕組みを活用する。トラベル事業を利用する旅行者は感染拡大リスクの低い人に限定する。
トラベル事業再開に先行し、「県内旅行」の割引(県民割)を拡充する。19日からは、隣接する都道府県からの旅行も支援対象に加え、政府が都道府県に財政支援する。
GoToトラベル、割引上限1万円に引き下げ…接種・陰性証明提示など条件 - 読売新聞
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