東京株式相場は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今月から債券購入プログラム縮小を開始すると表明した一方、利上げについては慎重なハト派姿勢を示したことで買い安心感が広がった。米国の主要株価指数が最高値を更新したことも追い風となった。電機や機械、銀行など幅広い業種に買いが入った。個別ではキーエンスや富士フイルムの上げが目立った。
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市場関係者の見方
松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト
- FOMCの内容は予想通りで、イベント通過後の安心感が日本にも波及し、買いが優勢となった。利上げに対してのハト派的スタンスが変わっていないことが確認されたことがポジティブな材料となった
- 午後にトヨタ自動車の決算が発表された直後は、通期業績予想の上方修正を受けたアルゴリズム処理による買いで株価が瞬間的にはねたが、為替効果を除くと下方修正となるという会社側説明により下落に転じるなど乱高下した。最終的には自社株買いなどが好感されて前日比プラスに落ち着き、相場全体への影響はそれほどなかった
- 決算発表があった海運企業については、市況が良かったのにもかかわらず、投資家が期待していたほどの増配とならなかったため失望売りが出た
- 花王はほぼコンセンサス通りの内容だったが売りが目立った。足元業績ではなく原材料高を背景に、今後持ちこたえられるのかという懸念が広がったとみられ、化学セクター全般が売られた
東証33業種
上昇率上位 | 繊維、電機、倉庫・運輸、機械、ガラス・土石、金属 |
下落率上位 | 海運、鉱業、その他製品、水産・農林業 |
背景
日本株は反発、FOMCの利上げハト派姿勢が安心感に-電機に買い - ブルームバーグ
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