【NQNニューヨーク=古江敦子】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比104ドル39セント高の3万6157ドル02セント(速報値)と連日で過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)が3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通りにテーパリング(量的緩和の縮小)開始を決めた。もっとも、利上げには慎重姿勢を維持したことで米株に買い安心感が広がった。
FRBは現在の1200億ドル規模の資産購入額を11月から毎月150億ドルずつ減らす方針を示した。パウエル議長は記者会見で「今は利上げする時ではない」と繰り返し、市場で高まっていた利上げ前倒しの観測をけん制した。市場では「インフレについても一時的との見方を示し、利上げを急がずに経済を支えるハト派姿勢を示した」(ナショナル・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)と受け止められた。
ダウ平均はFOMC結果発表の直前に160ドル下げたが、発表後に下げ渋り、パウエル議長の会見中に上昇に転じた。
好決算を発表したドラッグストアのCVSヘルスに連れ高し、同業のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが上昇。化学のダウなど景気敏感株の一角が上昇し、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなどハイテク株も上げた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は8日続伸し、前日比161.981ポイント高の1万5811.584(速報値)と連日で過去最高値を付けた。多くの機関投資家が運用の参考指標に据えるS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
米国株、ダウ続伸 主要3指数が連日の最高値 FRBのハト派姿勢好感 - 日本経済新聞
Read More
No comments:
Post a Comment