8日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸か。今月下旬に自民党総裁選を控え、次期首相が打ち出す経済対策への期待感から買いが続くだろう。ただ、前日までの7営業日で日経平均は2200円超上げている。急ピッチの上昇で目先の利益を確定する動きも出てくるとみられ、節目の3万円を上回る水準では次第に上値が重くなるだろう。
レーバーデー(労働者の日)の祝日明け7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前営業日比269ドル(0.8%)安だった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒から景気敏感株を中心に売りが出た。
米ダウ平均は下げたものの、夜間取引の日経平均先物は小幅ながら上げた。日本時間8日早朝の大阪取引所の9月物は前日の清算値より30円高い2万9930円で終えた。次期首相による経済対策への期待が日本株相場を押し上げる状況が続く。
東京都で新型コロナウイルスの感染が減少しているのが、買い材料視されているとの見方もある。7日に発表された直近1週間平均の新規感染者は約2231人で、前週の63.4%となった。感染がピークアウトしていくとの思惑が経済再開関連の銘柄を押し上げるかもしれない。
日経平均は7日に、取引時間中として約5カ月ぶりに3万円を上回った後は伸び悩む展開だった。8月20日の年初来安値(2万7013円)から3000円近く上げ、早いペースで上昇している。日経平均は25日移動平均を6.9%上回り、過熱の目安とされる5%を大きく超えている。相場の過熱感を意識した売りは上値を抑える要因となる。
内閣府は4~6月期国内総生産(GDP)改定値を発表する。米国では、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表になる。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
日経平均、経済対策に期待感(先読み株式相場) - 日本経済新聞
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