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Monday, August 16, 2021

1世紀に及ぶ紙・パルプ生産が終了、元社員のOB会も解散「人生の支えが終わった」 - 読売新聞

 北海道釧路市の日本製紙釧路工場が16日、紙・パルプの生産を終え、1920年(大正9年)の操業開始から約1世紀に及ぶ製紙の歴史に幕を閉じた。工場敷地(約80ヘクタール)の跡地利用は現段階では未定で、基幹産業の撤退に地元では人口減や経済への影響が懸念されている。

 同工場は富士製紙釧路工場として操業が始まり、王子製紙、十條製紙の工場を経て93年から、日本製紙釧路工場に。基幹産業として長く釧路市の経済を支えてきたが、同社は昨年11月、紙の需要減を受け、収益改善を目指し、釧路工場の紙・パルプ事業撤退を公表した。

 同社広報室によると、16日は新聞用紙の製造で稼働していた2機の抄紙機が停止された。同社は新会社に発電事業を引き継ぎ、9月末で工場を撤退する。同社は、西口恭彦工場長名で「考え得る施策を全て講じ生産継続に努めたが、今回の決断に至りました」とのコメントを出した。

 工場では正社員約250人、関連会社の社員など約350人が勤務。同社は発電の新会社で80人程度を雇うほか、正社員と関連会社の社員については市外への配置転換で対応する方針だ。

 釧路市で新たな勤務先を探す動きもあり、釧路公共職業安定所によると、釧路工場関連で求職登録をした人数は昨年11月の撤退表明から、今月13日までで計72人。蝦名大也市長は「今後は雇用を最優先に取り組むと同時に、跡地の課題への対応を加速していきたい」とのコメントを出した。

 市内在住で、釧路工場の元社員でつくるOB会会長の藤原厚さん(73)は16日、工場を見ながら「人生の支えが終わってしまった。本当に寂しい」と語った。約130人の会員がいるOB会は工場の行事に参加するなどつながりが深いが9月末で解散する。藤原さんは「工場があったことは後世に引き継ぎたい」と述べた。

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