【NQNニューヨーク=横内理恵】13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=110円60~70銭で取引を終えた。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を受けた円売り・ドル買いが優勢だった。朝方発表の6月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上に上昇したこともドルの支えとなった。
13日午後に米債券市場で長期金利の指標である米10年債利回りが1.4%台に上昇した。米財務省が同日実施した30年債入札が低調に終わり、利回り上昇につながった。米長期金利上昇を受け、幅広い通貨に対してドル買いが広がった。
6月のCPIは前年同月比5.4%上昇と市場予想を上回り、2008年以来約13年ぶりの高い伸び率となった。前月比でも0.9%上昇と5月から加速した。経済再開や供給制約など一時的な要因の影響が大きいとみられるが、物価上昇基調が予想以上に強かったことから、円を売ってドルを買う動きにつながったとの指摘があった。
米長期金利の低下が目立った前週、為替市場ではやや円高・ドル安が進んでいた。14日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、持ち高調整や利益確定目的の円売り・ドル買いもあった。
この日の円の安値は110円65銭、高値は110円21銭だった。
円は対ユーロで3日ぶりに反発し、前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=130円25~35銭で取引を終えた。米株式相場が下落し、低リスク通貨とされる円が買われた。
ユーロは対ドルで続落し、前日比0.0085ドル安い1ユーロ=1.1770~80ドルで終えた。米長期金利の上昇を受け、対ユーロでもドル買いが優勢だった。ユーロは一時、1.1772ドルと4月上旬以来の安値を付けた。この日のユーロの高値は1.1851ドルだった。
NY円、3日続落 1ドル=110円60~70銭で終了 米長期金利上昇で - 日本経済新聞
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