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中国の配車サービス大手、滴滴グローバルの米国預託証券(ADR)が6日の取引で急落。株価は新規株式公開(IPO)価格を割り込んだ。44億ドル(約4870億円)の規模でIPOを果たした同社は、6月30日にニューヨーク証券取引所に上場したばかり。中国企業による米IPOとしては史上2番目の規模だった。
滴滴の株価は一時25%安の11.58ドルまで売られ、約220億ドル相当の時価総額が吹き飛んだ。公開価格は14ドルだった。
中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は4日、アプリストア運営各社に対し、提供アプリのリストから滴滴を除外するよう命じた。これにより新規ユーザーを得られなくなった同社は、中国での売上高に「悪影響」が及ぶ恐れがあると警告した。
中国のネット規制当局、滴滴を除外するようアプリストアに命じる (3)
また国務院(政府)は6日、データセキュリティーや国際間のデータ移動、機密情報に関する規則を改定し、国外で上場している同国企業への監督を強化すると声明で発表した。国外上場についても規則を見直す方針を打ち出した。
ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「中国政府の戦術は2つの目標を持っているように見受けられる。企業幹部を締め付けつつ、中国よりも米国の投資家が主に痛手を被るよう仕向けることだ」と指摘した。
原題: Didi Plunges Below IPO Price as China Crackdown Brings U.S. Pain(抜粋)
滴滴のADR急落、公開価格下回る-中国当局の締め付け強化が直撃 - ブルームバーグ
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